こんにちは。この取り組みを始めた、ベンジャミン・フラットと船下智香子です。
能登イタリアンと発酵食の宿「ふらっと」という宿を営みながら、お客様に能登の食や文化を伝えています。長年能登の文化と向き合ってきた私たちは、その中で様々な気づきがありました。しかし近年、小さなことが価値のある文化を絶やしてしまう危うさを感じるようになってきたのです。
増加の一途を辿る空き家問題もその一つ。例えば、都市部へ出た人も泊まる場所があれば帰ってくると思いますが、手つかずの空き家では帰ってくることすらできなくなる。場所がなければ人は来ない。人がいないと文化は続けられない…。
今回こういった宿をつくったことで、新たな再生の形を目の当たりにしました。
空き家だった場所に明かりが灯るようになり、ご近所の方が喜ばれる姿。
何年も能登を訪れていなかった建物の家主が、祭りの時期に帰省する姿。
滞在中の町の人との交流から、この町への想いを強くして帰る宿泊客の姿。
私たちは建物を残したかったのではなく、人が居る場所を守りたかったのだと改めて感じたのです。
この取り組みは現在の形をモデルとして、今後より広げていきたいと考えています。それが次の世代へこの町をつなぐ、能登に生きる私たちの使命なのかもしれません。